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いよいよSL列車に乗車

 米原は「大いなるロ−カル駅」とでも言うべきたたずまい。新幹線停車駅でかつては北陸本線の分岐点として賑わったが、大阪発の特急列車はすべて湖西線経由となり、ここは通らなくなった。がらんとした空き地が目につき、施設も古い。しかしその雰囲気こそSL列車の始発駅にはぴったりだ。
 われわれが到着した時、ちょうどSLきたびわこ1号が4番線に入線してきた。蒸気機関車C56-160号機を先頭に12系客車5両という編成だ。この列車は全席指定席だが、510円で指定席券を購入すれば青春18きっぷでも乗車することができる。
 さっそく機関車を見に行く。黒光りするたくましい車体、力強い動輪、呼吸しているかのように吐き出される蒸気・・・晴れの舞台にオ−ルドランナ−も張り切っているようだ。あうくださんは運転台のステップにのって写真を撮らせてもらった。


列車の写真

SLの大迫力に大感激

 9時10分、大音響の汽笛とともに発車、木ノ本へ向けての汽車旅が始まった。12系客車は長距離の急行列車用として製造されたもので、床下にはディ−ゼル発電機を搭載し冷房、冷水機、洗面台、トイレなどの設備も整っている。またこの列車には車内販売も乗車、弁当や飲み物、お菓子、乗車記念品などをワゴン販売している。しかもJダイナ−などの業者ではなく、西日本キヨスクが担当している。そのため販売価格も駅の売店と同じで、缶ジュ−ス1本110円と良心的だ。あうくださんと母はさっそく「峠の釜飯」をほおばった。
 列車はのどかな田園地帯を、時速50km/hぐらいで進む。沿線には蒸気機関車の雄姿をカメラに収めようとする鉄道ファンや、列車にむかって手を振る子供も多数見受けられ、あうくださんも手を振って歓迎に応えていた。途中すれちがった特急列車の乗客たちも、珍しそうにこちらを見ているようだった。10時3分、木ノ本に到着。


縁日の写真

駅前は縁日でおおにぎわい

 木ノ本駅から200m東にある木ノ本地蔵院(浄信寺)は、古くから眼病に御利益があるといわれ全国から信仰を集めている。毎年8月22日から25日の地蔵縁日供養の時には、駅前から境内にかけてたくさんの露店が並び、大勢の人で賑わう。われわれも、あうくださんの成長を願って地蔵尊にお参りした。
 11時06分、折り返しのSLきたびわこ2号で木ノ本を出発して米原へ向かう。木ノ本駅には転車台の設備がないため、先頭のC56はバックで牽引する形になる。12時15分、米原着。



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